入間川 オイカワ人工産卵床造成(LOVEBLUE事業) 実施

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今年は入間川本流にオイカワ人工産卵床を設置

報告=吉田俊彦

 

6月25日水曜日、埼玉県入間市を流れる入間川と支流の秋津川の合流点付近でオイカワ産卵床を設置する作業が行われました。木枠の人工産卵床を2基設置と6m×8mの川耕し一か所を実施しました。2018年に始まったオイカワ人工産卵床設置事業は今年で8年目ですが、去年までは支流の霞川に設置していました。入間川本流への産卵床施設は今年が初めてとなります。

この事業は日本釣用品工業組合の「LOVEBLUE事業」の一環として(公財)日本釣振興会埼玉県支部と入間漁業協同組合が協働することで実施されました。午前10時に11名が河原に集合。また埼玉県農林部生産振興課の南俊伍主任も駆けつけてくださり土木作業に参加されました。それに加えて地元の子育て支援NPO法人AIKURUの村野裕子先生をはじめ外遊びが好きな親子3組がお手伝いや見学で集まってくれました。

ところが作業を開始してすぐに雨が降り出して、次第に雨脚が強くなってしまいました。人工産卵床は一畳の大きさ180㎝×90㎝に木枠を組み鉄筋と石で固定し中にオイカワが好む小粒の砂礫を投入します。設置場所は入間漁協の遠藤支部長が指示。木組みの人工産卵床を2基設置し終えたころには梅雨とは思えない大粒の雨でした。最後に入間川の左岸よりに自然産卵を促すための6m×8mの川耕しを一か所実施しました。参加者全員が全身ずぶ濡れです。秋津川をみると茶色い水が流れ出したため参加者全員が速やかに川から揚がりました。

入間川は家族で楽しめる親しみやすい釣り場として人気がありますが、近年カワウによる食害でオイカワ、ウグイ、モツゴなどの小魚も減少してしまいました。そこで今回オイカワの人工産卵床を設置するとともに入間漁協がカワウ除けに防鳥テープを張り、地域の人や釣り人と共に水辺を見守ることになりました。川は単なる釣り場ではなく自然体験活動の場として自然に親しむ機会を市民に提供する役目も担っていることを忘れてはなりません。豊かな水辺は、子供たちの郷土愛を深め自然を愛する人々を育む場所だと思います。協働していただいた入間漁業協同組合武蔵支部、そしてNPO法人AIKURUの皆さんに深く感謝いたします。

川耕しでオイカワの産卵を支援。
秋津川 枠を石で押さえ、小粒の砂礫を投入。
地元の子育て支援NPO法人AIKURUの方々が見学。
子供たちは興味津々です。
雨の中 頑張りました。